営業マンNの憂鬱2010-04-14 Wed 11:48
最近、海ネタもなく、このままでは完全に放置、消滅が間違いないので、繋ぎに書いておく。
この物語は実際にその場に同席した同僚から聞いた、最近起こった本当の話である 。 心臓の弱い方はこの先を読まないで頂きたい。 営業マンNは40代の課長級のベテラン営業マンである。 この営業マンが身の毛もよだつ出来事を引き起こすとは当日同席した誰もが予想し ていなかったに違いない。 ある日、営業マンNとその上司、技術サイドから1名、計3名がある客先に謝罪に 赴いた。 その客先は大口の取引先であり、その為か担当者は非常に無理難題を要求し、時に は社会的に理不尽な内容も飛び出す始末である。 しかし、それが社会の常識であり、長いものに文句も言わず巻かれるのがサラリー マンである。 その営業マンNはその社会のしがらみから逃れたかったのか、それとも犯されてし まったのか・・・。 あのような事を起こすとは・・・。 客:「今回の出来事の責任部署はどこだ?」 Nの上司:「全て我社の営業部門の責任です・・・」 客:「だったら何故、その責任部署から詳細な報告書がでないんだ?」 我社一同:「・・・・・・・・」 客:「あ~、技術から紙1枚出てたね。」 (クシャクシャ、ポイッ) その資料は丸めて放り投げられた・・・。 我社一同:「・・・・・・・・」 この頃から営業マンNは沸々と何やら奥底から沸き立つものを感じていたに違いな い。 客:「だ、か、ら~、何で出てこないの?」 Nの上司:「申し訳ありません・・・」 客:「何で手ぶらなんだ!と聞いてるんだよ!」 「ったく、なんで手ぶらで来れるのかね~」 営業マンNはこの時、大きな覚悟を決めたのだろう・・・。 だからあんな行動に・・・。 誰も止める事が出来なかった・・・。 営業マンNは動いた。 おもむろにカバンに手を突っ込む。 一体何をしようとしているんだ営業マンN。 我社のあとの2人もその行動を理解できる訳もなく ただただポカーンと見守るほかなかったのである。 何かを握り締めた営業マンNの顔は、その大きな覚悟を表現するに余りある形相で ある。 そして、その手にしたものを客に突き出しこう言った。 「つまらない物ですが・・・これを・・・」 突き出されたのは、どこかの駅の売店で買った様なお菓子の箱詰めであった。 明らかに個人的に買って後からお茶菓子で食べようとしていた代物である。 その一部始終を見ていた、我社の2人は頭を抱え 客は 「バカじゃないの!」 と言うのが精一杯。 頭を抱えていた2人が、俯きながら笑いを堪えて居たのは言うまでも無い。 <完> スポンサーサイト
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